BCP策定後は従業員の教育とBCPの見直しを繰り返しおこなう
BCP対策は策定が完了したら終わりではありません。BCPを浸透させるための従業員の教育・訓練や、事前準備、見直し改善なども進めましょう。
従業員の教育・訓練
BCPを策定したあとは、従業員に向けてBCPについての教育と、BCPで取り決めた内容をスムーズに行えるよう訓練していくことが大切です。
緊急事態に陥った時にぶっつけ本番でBCPを発動しても混乱をおさえられず、うまく機能しない可能性が高いです。どんな緊急事態でも落ち着いて復旧活動に動けるように訓練しましょう。
BCPをテストする
実際に策定したBCPが正しく機能しているかどうかをチェックしたうえで、必要に応じて内容を修正しましょう。
作り上げたBCPが緊急時にうまく機能するかは活用してみなければわかりません。かといって緊急時に修正点を見つけても遅いので、緊急時を想定した模擬テストなどを行うことをおすすめします。
企業全体で行うので労力はかかりますが、重要な項目なので年に一回程度は必ず行ってください。
EZ-NETがおすすめするBCPの戦略・代替に活用できるツール
BCP対策で戦略を練る際に、代替物として利用できるツールを覚えておくと選択肢が広がります。
コミュニケーションにかかわる「クラウドフォン」「ビジネスチャット」や、データのバックアップ先として役立つ「オンラインストレージ」は代替物として導入しやすいので検討してみてはいかがでしょうか。
クラウド型PBX
クラウド型PBXを導入することで、被災時に起こりやすい「電話が使えない」という状況を回避できます。
被災によって電話回線がつながりづらくなったり、不通になる可能性は高く、実際に電話でのコミュニケーションができなくなったことで事業が遅延するケースも多いです。
クラウド型PBXではインターネット環境さえあれば通話が可能なので、オフィスが被災したとしても社内外と迅速にコミュニケーションがとれます。
ビジネスチャット
ビジネスチャットもPBX同様、緊急時におけるコミュニケーションという観点で有効な手法です。
グループチャットで簡単に複数人に対して連絡できるので、社内スタッフとのコミュニケーションに効果を発揮します。例えば緊急時の安否確認などもビジネスチャットを利用することでスムーズに行うことが可能です。
ビジネスチャットツールに関しては以下の記事で詳しくまとめてありますので、合わせて読んでみてください。
オンラインストレージ
オンラインストレージで重要データのバックアップをとっておきましょう。
データをオンプレミス型のサーバーで管理している場合、被災によって多大な影響を受けてしまいます。事業継続のために必要なデータはオンラインでバックアップをとる習慣が大切です。
種類にもよりますが、自動でバックアップをとってくれる機能もあるので、BCP策定に合わせて導入を検討しましょう。
まとめ
BCP対策について、その役割や策定すべき理由、そして策定の手順までを解説してきました。
自社の行う事業の優先順位をあらかじめ決めておき、優先順位の高い事業をどのように継続・復旧させるか、具体的な方法をまとめていきます。これによって緊急時に受ける損失を軽減させるのがBCPの目的です。
BCPを策定する際はまずBIAで優先度の高い事業や復旧までの目標時間を割り出します。同時に事業中断につながるリスクを網羅して、発生頻度とBIAで割り出した影響度を軸にマッピングしていきます。そのあとに具体的な代替案や事前準備などをまとめたうえで文書にまとめていきます。
実際に策定が完了するまで一苦労ですが、EZ-NETではお客様のBCP策定のお手伝いを致します。まずはここまでをゴールに進めていきましょう。
↓↓↓
中国国内でのBCP(事業継続計画)対策はお済みですか? その①
以前の記事もチェック
Windows 10 対応とハードディスク暗号化 で十分!!
テレビ会議業界のユニコーン企業であるZoomが中国市場からの撤退を発表しました